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江波山気象館 メールマガジン
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2005年 11月2号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ
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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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「しもやけ」と「唐辛子」 “おばあちゃんの知恵と諺” |
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北風小僧の寒太郎が吹くと、露出した耳や指先が寒さでちぎれるように痛く感じることがあります。
昔は、耳や手足の指などに「しもやけ」がよく出来たものです。
「しもやけ」は、繰り返し、寒冷な空気に皮膚を晒しておくと出来やすく、抹消組織の皮膚温の低下により発症します。
特に局所が水に濡れていると起こりやすく、寒冷でも、乾燥していると起こりにくいと言われています。
“おばあちゃんの知恵”としての諺に「靴の爪先に唐辛子を入れておくと凍傷が防げる」とあります。
この場合の凍傷は「しもやけ」程度の凍傷を指していますが、医学的には抹消組織が凍らない軽症のものを「しもやけ」と呼び、組織が凍る重症のものを「凍傷」と言います。
「しもやけ防止法」は、おばあちゃんが、先祖から伝承されてきたもので、靴の爪先に唐辛子を入れると、唐辛子の辛さの成分が皮膚を刺激して血行を良くし、爪先を暖め、しもやけや凍傷に罹りにくくなるのです。
今では、手袋、耳あて、マスクなどによる防寒対策で「しもやけ」は少なくなっていますが、注意すべきは、窮屈な靴を履はかないようにすることが必要です。足が窮屈になると、爪先の血行が悪くなり、「しもやけ」や「凍傷」に罹りやすくなります。
特に冬山の登山やスキーなど、山に出かける人は靴に留意する必要があります。
“おばあちゃんの知恵”唐辛子を一度試して見られてはいかがでしょうか。
手袋の指先なども濡らさない様に注意してください。
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