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2006年 8月2号 | ||||||||||||
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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海陸風 | ||||||||||||
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お盆を過ぎると、寝苦しい夜も明け方にはひんやりとした空気となり、風がなくても気持ちの良い時もあります。しかし、日中はまだまだ残暑の厳しい日が続き、反対に夕方の無風は一日の疲れを倍化します。 日射の強い日中は陸地が早く暖まり、海面はゆっくり暖まります。このため、陸地では上昇気流が発生し、反対に海上では下降気流が生まれます。夜は反対に陸地が早く温度が下がり、陸地で下降気流となります。こうして生まれる気圧差によって局地的な風が吹きます。これを海陸風といい、日中は海から陸に向かって吹く海風、夜間は陸から海に向かって陸風が吹きます。 風速は海風の方が強く、秒速4mから7m、強いところでは10mになる時もあり、海岸線から内陸に向かって20から50kmあたりまで入ります。この海風の先端は、海風前線といわれ、前線上に積雲や積乱雲に発達する雲が発生する時もあります。 海陸風は、局地的に循環する風で、陸風は高度150mぐらいまでの高さで陸から海に向かい400mぐらいの高さでは逆に海から陸に風が吹いています。一方、海風は200mぐらいの高さで海から陸に向かって吹き、1000mぐらいの高さでは、陸から海に向かって風が吹いています。 海陸風の海風と陸風の入れ替わる朝と夕方には風が止まります。これを朝凪、夕凪といい、広島でも7月から8月にかけて太平洋高気圧に覆われると、陸地の気温が高くなり、凪が顕著に現れるため、特に夕凪の時には暑さが一層厳しく感じます。 しかし、9月にはいると陸地の気温と海面の水温が逆転し、海陸風が吹きにくくなるので、朝夕の凪もわかりにくくなります。このころになると、それまでのわた雲や入道雲に代わっていわし雲やひつじ雲をよく見るようになります。
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