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2006年 12月1号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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「小春日和」 |
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日の出時刻と日の入り時刻が近づき、11月一ヶ月で日中が1時間近く短くなります。 11月から12月にかけて次第に寒さが増す中で、ふっと冷え込みが緩んで風のない暖かい日が訪れることがあります。 このような陽気のことを「小春日和」と呼んでいます。 旧暦の10月このことを「小春」とも呼び、今年は11月21日から12月19日にあたります。 なぜ、このような天気が現れるのでしょうか?この時期から冬にかけては日本上空を横切るようにして偏西風が速いスピードで流れています。 大陸からはりだした高気圧はこの流れに乗って、移動性高気圧となります。 移動性高気圧は海の上に出ると暖められて強まってきます。このような高気圧が日本の上空を通るとき、「小春日和」となるのです。 ときには、こうした移動性高気圧に覆われている間に次の移動性高気圧が後ろからやってきて、二つが合わさって日本付近が帯状高気圧に覆われることもあります。このようなときには穏やかな「小春日和」が2,3日続きます。 しかし、多くの場合移動性高気圧は1日ほどで去ってしまい、後には湿った空気が流れ込むため雲が多くな り天気は崩れるのです。 そろそろ木枯らしも吹き始めるかという時期にあたたかな日差しが望める「小春日和」は大変うれしいものです。 しかし、日中は暖かでも朝晩は冷え込み霜が降りることもあります。日中と夜間との温度差の大きい日でもありますから、体調の管理には 注意が必要です。 「小春日和」にあたる現象は、ほかの国々でも見られます。アメリカでは「インディアン・サマー」、イギリスでは「セントマーチン(聖人の名前)の夏」などと呼ばれます。 これらの国々では、日本より緯度が高く夏が過ごしやすいためか、この暖かい日和のことを「夏」に戻ったと感じるようです。 |