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江波山気象館 メールマガジン
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2007年 4月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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こいのぼりと吹流し
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 まもなく5月。いろんなところで「こいのぼり」を見かけます。こどもの健やかな成長を願う風習で、元々は一枚の布や紙に鯉の絵を描いた旗のようなものだったそうです。
 この「こいのぼり」が悠々と泳いでいる姿は、見ていて気持ちのいいものです。

 では、「こいのぼり」は、どれくらいの風があると元気よく泳ぐことができるのでしょうか。

 大きさにもよりますが、風速2メートル以下だとほとんど泳がず、風速3メートルになると、支柱に対して約45度の角度で泳ぐようになります。

 風速が4メートルを超えるとその泳ぎ方も美しくなり、5メートルを超えると支柱に対して90度、地表面に対して平行に泳ぐようになります。

 このように、「こいのぼり」の泳ぎ方で風速の予測ができることから、この時期、意外なところで「こいのぼり」が活躍します。

 ゴールデンウィークには、多くの人が高速道路を利用します。高速道路の脇では、風の向きや強さをドライバーに知らせるため、いつもは吹流しがつけられています。
 この時期には、吹流しが「こいのぼり」に代わるところがあります。

 すべての場所で、このような粋なはからいがされているわけではないでしょうが、長距離ドライブで疲れたときや渋滞でイライラしたときに、「こいのぼり」が悠々と泳いでいるとちょっと和む気がします。

 しかし、「こいのぼり」が真横になって、泳いでいるときは、それだけ風も吹いているという知らせでもあるので、くれぐれも横風などには注意が必要です。