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2009年 4月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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紫外線のお話 |
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まもなく5月。旅行やレジャーなどで外出する機会も増えてくるのではないでしょうか? そこで今回は、外出時に気になる「紫外線」のお話です。 太陽の光には、目に見える光(可視光線)の他にも、紫外線や赤外線などが含まれています。紫外線は、波長によってA・B・Cの3つに分けられ、下のような特徴があります。(UVは紫外線を表しています。) ●UV−Aは、大気(オゾンなど)によって吸収されますが、 UV−Bよりも多く地上に届きます。人体への影響はそれほどありませんが、 長時間浴びた場合に健康への悪影響も考えられています。 ●UV−Bは、大気(オゾンなど)によって吸収されるのですが、 一部は地上に届きます。また、人体(皮膚や目など)に健康被害を及ぼします。 ●UV−Cは、大気(オゾンなど)によって吸収され、地上には届きません。 つまり、私たちの生活に関係の深い紫外線はUV−BとUV−Aということになります。 さて、紫外線は日光に含まれていますので、日光が当たるところは紫外線も当たり、日光が強いと紫外線も強くなります。 それでは、直射日光の当たらない曇りの日や日かげに入ったら紫外線の影響は受けないのでしょうか?実は違います。 まず曇りの日ですが、うすい雲なら80%以上の紫外線が通り抜けてしまいます。つまり晴れの日とあまり変わりません。(曇りの場合で約60%、雨の場合だと約30%になります。) また、晴れの日の日かげですが、地面の様子によって違いがありますが、日かげにいる人でも日なたの約50%の紫外線を浴びています。想像以上に多いのではないでしょうか? また、意外と知られていないのですが、標高が1000m上昇するごとに紫外線が約10%増加します。登山の際は要注意ですね。 他にも、 〇日本では南にいくほど(緯度が低いほど)紫外線が強い 〇一日のうちでは正午付近が紫外線が強い(午前10時〜午後2時間の間で、一日 の60%〜70%の紫外線量があります) 〇一年のうちでは、晴れた日の紫外線は、夏至の頃が最も強い(4月から9月の間 で、一年の約70%の紫外線量があります) といった特徴があります。 さて、私たちが紫外線の浴びすぎを防ぐための対策としては、紫外線の強い時間を避ける、帽子やサングラス、長袖シャツ、日傘などを使うなどがありますが、「日焼け止め」を利用する機会も多いと思います。 「日焼け止め」には「SPF」と「PA」が書かれています。これらは両方とも紫外線を防ぐ効果の目安を表したもので、「SPF」はUV−Bを防ぐ指標(数値が大きいほど効果が高い。上限は50+)で、「PA」はUV−Aを防ぐ指標(+が多いほど効果が高い。上限は+++)です。「日焼け止め」と書かれていない化粧品やクリームなどでも「SPF」や「PA」が書かれているものは紫外線を防ぐ効果があります。 また、気象庁では、6時ごろと18時ごろに、それぞれ、当日の6時〜18時と翌日の6時〜18時の紫外線量についての予測を発表しています。参考にされてはいかがでしょうか? 気象庁紫外線情報:http://www.jma.go.jp/jp/uv/ いよいよ本格的に暑くなってきます。屋外で活動をする機会も増えてきます。紫外線対策や熱中症予防にはくれぐれも気をつけてください。 |