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2009年 6月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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雷のお話し |
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いよいよ7月、梅雨も後半に入り、本格的な夏が近づいてきます。 そこで、今回は、「雷の季節」と言えば、夏のイメージがある、雷の話題を紹介しましょう。 広島県では、一年間で雷の観測された日の半分が7月・8月に観測されています。(ちなみに、北陸地方では「冬の雷」の方が多いという特徴があります) 雷の正体は、積乱雲(にゅうどう雲)の中にできた電圧の高い電気です。積乱雲の中には、氷の粒や水の粒があります。これらの粒は、雲の中で起こっている激しい上昇気流や下降気流によってぶつかり合います。このように、粒がこすれ合うことにより雲の中に静電気がおきます。そして電気がたくさん貯まると、雲の中や雲と地面との間で電気が流れます。(放電といいます)この電気の流れが、雷なのです。 また、雷の電気の通り道となる空気が、瞬間的にものすごく高温になって膨張し、空気を振動させ、音(雷鳴)となってとどろきます。 雷ですが、ピカッと光ってからゴロゴロと鳴るまでの時間を計れば雷がどのあたりでなっているのかが分かります。 光の速さは1秒間に約30万km、音の速さは1秒間に約350m、つまり光は瞬間的に目に入り、その後、遅れて音が到達するという特徴があります。 つまり、 雷が光ってから音が聞こえるまでの時間(秒)×350m を計算すると、雷までの大まかな距離を計算することができます。(雷の音が聞こえるのはおよそ10km程度と言われていますので、それ以上遠くの雷はこの方法ではわかりません。) とにかく、雷は非常に危険な現象ですので、雷の音や光を感じたらすぐに安全な場所(しっかりとした建物の中や車の中のなど)に避難しましょう。それ以外の方法で雷の被害を防ぐことはできません。 さて、雷をもたらす積乱雲は、ほかにも、雹(ひょう)や突風、竜巻、局地的大雨などの現象ももたらします。雷は、天気の急変をつげる目安でもあります。 昨年の夏に発生した、神戸市の急な河川増水や東京の下水道管の急な増水により人命が失われた事故は、積乱雲によってもたらされた局地的な大雨によって発生しました。 日ごろから、天気の急変について注意をはらい、「自分の身は自分で守る。」という意識を高めていく必要がありそうです。 気象庁:天気の急変から身を守るために http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/tenki_chuui.html 中国地方 気象警報・注意報 (この中に雷注意報があります) http://www.jma.go.jp/jp/warn/107_table.html 竜巻注意情報 http://www.jma.go.jp/jp/tatsumaki/ |