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2010年 6月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
広島市江波山気象館から 気象に関するさまざまな情報をお届けします。 |
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雨のお話 |
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中国地方も6月13日に梅雨入りし、ここ数日は梅雨らしい天気が続いています。激しい雨が降り続き、これを「梅雨らしい」という一言で片づけてしまうのは少々穏やかではないかもしれませんね。 さて、この季節には、まとまった雨が降りますが、実際どれくらいの雨が降るかご存知ですか?たとえば、江波山気象館のある広島では、1971年から2000年の平年値では年間の降水量は1540.6mmですが、このうち6月に年間の16.7%にあたる258.1mmが降っています。7月の236.3mmもあわせると1年に降る雨の実に3分の1(32.1%)がこの季節に降っています。 もちろん、みなさんのお住まいの場所によって割合は変わってきます。一般的に西日本は梅雨の影響が大きく、東日本は秋雨の影響が大きいといわれます。参考までに西日本を中心に他の地域の6・7月の雨量の年間に占める割合も調べてみました(いずれも1971年から2000年の平年値から計算)。大阪27.3%、高知26.2%、福岡33.0%、鹿児島33.2%となりました。ちなみに、梅雨がないといわれる北海道の札幌では、10.5%ですから、やはり西日本における梅雨時期の梅雨前線による雨の影響は大きいといえますね。また、東日本の札幌や函館、仙台などでは、1年で一番降水量が多いのは、秋雨の降る9月になっています。 さて、雨量はミリ(mm)の単位で表されますが、これは降った雨が地面にしみ込んだりせずにたまった場合、どれくらいの深さまでたまったかということを示しています。気象台では、この雨量は転倒ます型雨量計という測器(気象観測器械)を使って0.5mm単位で測っており、気象庁HPで10分ごとや1時間ごとの記録を見ることができます。 1時間ごとの雨量によって、気象庁では雨の降り方を5段階に分けて表現しています。10ミリ以上20ミリ未満でやや強い雨、20ミリ以上30ミリ未満で強い雨、30ミリ以上50ミリ未満で激しい雨、50ミリ以上80ミリ未満で非常に激しい雨、80ミリ以上で猛烈な雨と表現しています。地域ごとに基準は異なりますが、強い雨や激しい雨が降ると予想される時には気象庁は注意報や警報を発表して注意や警戒を呼びかけます。(地域の基準によっては、強い雨や激しい雨でなくとも数時間降り続いた場合に注意報や警報が発表される場合もあります。) 雨量は茶筒などを使えば簡単に測ることができます。実際に自分で測ってみた雨量と降り方を比べてみることを続ければ、今何ミリの雨が降っているのかを雨の降り方を見るだけでわかるようになるかもしれません。気象庁のHPにも雨の強さと降り方の目安が載っていますので、自分が体験した実際の雨量を考えるときの参考にしてみてください。 雨の降り方と強さ(気象庁HP) http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html 昨日・今日の記録(気象庁HP) http://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/index.html 過去(昨日以前)の気象情報(気象庁HP) http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php |