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2011年 2月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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啓蟄(けいちつ)のお話し |
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間もなく3月ですね。徐々に太陽の光にパワーが感じられるようになってきました。 さて、3月6日は二十四節季のうちの「啓蟄(けいちつ)」です。 この「啓蟄」、春分や立春などと比べてちょと耳慣れない言葉ですが、「啓」は“ひらく”・「蟄」は“虫がこもる”という意味で、暦の上では、「春の暖かさを感じて、冬ごもりをしていた虫たちが出てくる頃」とされており、一般には、「冬ごもりをしていた動物(昆虫や両生類・爬虫類など)たちが活動を開始するころ」と言われています。 さて、実際はどうなのでしょうか? 冬眠や越冬をするほとんどの動物が、5℃〜15℃ぐらいになると春を感じて活動を開始します。 このことを、広島市の気温にあてはめてみると、 3月上旬 最低気温3.1℃ 最高気温12.4℃ 平均気温 7.5℃ 3月中旬 最低気温4.2℃ 最高気温13.7℃ 平均気温 8.8℃ 3月下旬 最低気温6.1℃ 最高気温15.1℃ 平均気温10.4℃ 4月上旬 最低気温7.9℃ 最高気温17.6℃ 平均気温12.6℃ 4月中旬 最低気温9.8℃ 最高気温19.6℃ 平均気温14.6℃ (いずれも、1971年から2000年までの平均(平年値)) また、気象台が行っている生物季節観測によると、広島市でモンシロチョウを初めて観測した日は3月23日、トカゲは3月31日(いずれも1971年から2000年の平均(平年値))です。 このようなことから考えると、「啓蟄」のころに広島市で「冬ごもりしていた動物が本格的に活動開始」というのはちょっと早すぎるようです。 実際は「啓蟄」のころに “春”を感じ始め、もう少し暖かくなる桜が咲き始めるころに本格的に活動を開始し、私たちがよく目にするようになる、と考えるのが良いようですね。 2月25日に発表された、最新の1カ月予報(2月26日〜3月25日)によると、「1週目(2月26日〜3月4日)の中頃までは気温が高く、その後2週目(3月5日〜11日)にかけては気温が低くなり、気温の変動が大きい。」と予想されています。 暖かくなったから。と油断せず、風邪などひかれないように体調管理には十分にお気を付け下さい。 |