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江波山気象館 メールマガジン
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2011年 7月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
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暑さの記録〜大暑〜
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 7月8日(金)広島地方気象台より、中国地方(山口県を除く)が梅雨明けしたとみられると発表がありました。平年(7月21日ごろ)より13日、昨年(7月17日ごろ)より9日早い梅雨明けとなりました。梅雨明けと聞くと、日々、暑さが増してくるようにさえ感じられます。
 7月23日は、二十四節気の一つ「大暑(たいしょ)」です。二十四節気は、太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分です。太陽の黄経が0度になった時を春分(しゅんぶん)といい、そこから太陽が15度進むごとに、清明(せいめい)、穀雨(こくう)、立夏(りっか)等など名前がついています。「大暑」は、太陽の黄経が120度になった時の呼び方で、一年で最も暑い頃を意味します。この日の広島の最高気温[平年値(昭和56(1981)年〜平成22(2010)年30年間の平均値]は31.9℃です。でも、これからが本当の暑さのスタートです。平年値でみると、8月上旬にかけての最高気温が、32℃台と最も高いです。
 広島における暑さの記録を調べてみると、7月17日広島最高気温38.7℃[平成6(1994)年]、7月30日〜9月8日連続熱帯夜41日間[平成22(2010)年]があります。特に昨年の夏は、「寝苦しい夜が続いたな」と覚えている方も多いのではないでしょうか?
 では、この季節にテレビやラジオの天気予報から毎日のように耳にする暑さの表現についてまとめてみましょう。[熱帯夜]夜間の最低気温が25℃以上の日、[夏日]最高気温が25℃以上の日、[真夏日]最高気温が30℃以上の日、[猛暑日]最高気温が35℃以上の日と、暑さの番付があります。
 昨年(2010年)の広島の記録をみると、[熱帯夜]52日、[夏日]142日、[真夏日]79日、[猛暑日]24日です。[猛暑日]の発表は、平成19(2007)年の夏からはじまりました。近年、気温が35℃以上を観測する日が、全国的に増加してきたことが、その背景にあるようです。
 「今年の夏の暑さはどうかな?」と思い、季節予報(中国地方1か月予報)7月15日発表[7月16日から8月15日までの見通し]をみてみました。平年に比べ晴れの日が多く、特に向こう1か月間の平均気温は「高い」階級になる可能性が一番大きいと予想されています。
 そうした中、13日からは、気象庁より「高温注意情報」の発表がはじまりました。この情報は、北海道や沖縄を除く地域を対象に、翌日または当日の最高気温が概ね35℃以上になることが予想される時、必要に応じて発表される情報です。
 もうすぐ夏休み。海や山へ出かける機会も増えてきます。スポーツやアウトドアを行う日の天気・湿度・気温に注意し、熱中症への対応など、準備を十分にして楽しみましょう。また、屋内の場合でも、節電の必要性が叫ばれる中、エアコンの控えすぎによる熱中症にも気をつけましょう。