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2012年 1月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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雪への備え〜大雪注意報・警報〜 |
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今月21日は、二十四節気の一つ大寒です。一年で最も寒さが厳しくなる頃です。これから春先にかけては、大陸からの強い寒気が南下し、冬型の気圧配置となることが多くなります。 広島市内では、2日・4日・5日・11日に降雪を観測し、特に4日は、雪がふぶくほどの寒い一日となりましたが、広島市内中心部にある気象台での降雪量の記録は、0cmでした。一方、この日の県北アメダス観測地点では、1日の降雪量が八幡51cm、高野40cm、大朝39cmを記録しました。 この時期は、雪による災害への注意が必要です。気象台からも気象現象によって災害のおそれがあるときに「注意報」や「警報」を発表し、注意や警戒を呼び掛けています。 昨年1年間の広島市における大雪注意報・警報の発表回数を調べてみました。注意報は1月4回・2月3回、警報は0回でした。また、県北の庄原市をみると、注意報は1月6回・2月1回・3月1回・12月2回、警報は1月1回です。 では、発表の基準はどのように決められているのでしょうか? 広島市と庄原市を比べてみました。警報[24時間の積雪の深さ]の基準は、平地で30cm・山地で60cmと同じですが、注意報[24時間の積雪の深さ]の基準は、広島市[平地で10cm・山地で25cm]、庄原市[平地で20cm・山地で35cm]と地域によって値が異なっています。発表基準の違いは、雪に対する普段からの備えの違いに関係しています。 例えば広島市内中心部では、わずか数cmでも雪が積もると、電車やバスが止まったり、車が立ち往生したりと交通機関が乱れます。また、雪で滑って転んでしまう人も増え、とても危険です。さらに、生鮮食料品も品薄になり高騰し、市民生活に大きな影響がでることが予想されるため、たとえわずかな積雪量でも、早めに注意・警戒を呼び掛ける必要があるのです。 また、気象台から発表される注意報・警報は、積雪量の観測データのみで判断されるものではなく、寒気や低気圧の動きなどから、今後の雪の降り方を予測し、それまであまり降雪がなくても発表される場合もあります。 参考までに、広島市内中心部におけるこれまでの最も多い1日の積雪量は、昭和31(1956)年2月12日の27cm、最近では、平成17(2005)年12月18日の12cmが観測史上7位の記録となっています。 これからも雪の降る季節は続きます。最新の気象情報を入手し、わずかな積雪量だから・・・といっても油断をせず、十分な注意が必要ですね。 |