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2012年 6月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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台風の名前? |
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今月19日台風4号が、和歌山県南部に上陸しました。6月に台風が上陸するのは、8年前の平成16(2004)年6月21日に上陸した台風6号以来となります。上陸時の気圧は965hPaでした。この値も、6月に上陸した台風の中では、平成16(2004)年の台風6号と並んで最も低い値となりました。また、上陸した日にちに注目すると、6月19日の上陸は、気象庁が昭和26(1951)年に統計をはじめて以降、7番目に早い記録となりました。 この台風や前線の影響で、19日から20日にかけて、全国で記録的な雨や風が観測されました。広島では、19日の日降水量が46.0mmを記録し、交通機関が乱れました。 ところで、台風の名前というと、何をイメージされますか。やはり台風の番号ですよね。日本国内では、台風の番号による名前が一般的です。その名前のつけ方は、その年の最初に発生した台風を第1号とし、以後、台風の発生順に番号が付いていきます。私たちが、テレビやラジオから見たり聞いたりする天気予報も「台風○号」という名前で伝えられることが多いです。 実はこの番号による名前とは別に 台風の国際的な名前として、「アジア名」というのがあるのをみなさんご存知でしょうか。台風の名前は従来、米国が英語名(人名)をつけていたことにはじまります。 しかし、平成12(2000)年から、北西太平洋または東シナ海で発生する台風防災に関する各国政府間組織である台風委員会(日本のほか14か国が加盟)で決められた、各国・各地域に関連のある動植物や自然現象に関するもの140個の名前が使用されるようになりました。台風の名前は1番から140番まで、順番と名前が決まっています。日本が命名した台風の名前は、5番テンビン・19番ヤギ・33番ウサギ・47番カジキ・・・等10個あり、すべて星座の名前で統一されています。台風が発生するたびに名前を考えているのではないのですね。 では、どのような方法で、台風の名前が決まっていくのでしょうか。その方法は、台風が発生するたびに、1番から順番に名前をつけていき、また、台風のアジア名は、年や年度がかわっても継続して使用され、141番目の台風は、1番目の台風と同じ名前になります。台風の年間平均発生数は25.6個[昭和56(1981)年から平成22(2010)年30年間の平均値]なので、約5年間で一巡する計算になります。今回の台風4号の名前は、ミクロネシア連邦が命名した135番目の名前「グチョル」といいます。その意味は、ミクロネシア連邦でショウガ科の「ウコン」を意味する言葉だそうです。 このように国際的な呼称として使用されているアジア名ですが、あるアジア名の台風が大きな災害をもたらした場合、その名前を、以後の台風に使用しないように変更することもあるそうです。 これからの季節、梅雨時期の大雨や台風の接近などによる災害が起こりやすい時期。最新の気象情報に注意しながら、雨や風に対する、日ごろからの備えを、もう一度確認しておきたいですね。 |