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2013年 2月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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温度のはなし |
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海外へ出かける場合、現地の気温を参考に、服装や持ち物等の準備をしますね。海外の気温を現地のwebサイトで調べると「何と70度!どういうこと?」と驚いた経験はありませんか。実は、ヨーロッパやアメリカでは、気温を華氏目盛で表示していることが多いです。一方日本では、摂氏目盛の温度表示使っているため、天気予報の中で気温が華氏目盛で表示されると、暑いのか、寒いのか ピンとこない感じですね。摂氏=(華氏−32)×5÷9で変換できるので、華氏70度というと摂氏21度になります。では、この2つの温度の目盛はどのように決められたのでしょうか。 当初、温度の目盛のつけ方は、様々でした。例えば、バターの溶ける温度と水の凍り始める温度を基準としてみるといったように、あまり確かな値ではなく、その数値のつけ方もまちまちでした。 そうした中、1724年ドイツのファーレンハイトが提案した華氏目盛は、実際に世の中に普及して効果をあげた最初の目盛です。目盛の決め方には諸説ありますが、その一つを紹介します。当時、氷水に塩を混ぜ得られた最低温度を0度、健康な人の体温を基準に、その間を24等分し、さらにその1目盛を4等分し設定したのだそうです。 この温度目盛は、現在も欧米等で広く使われています。この目盛が普及した理由は、彼の作った温度目盛が、当時作られた他の温度目盛に比べて、格段に正確であったためだといわれています。 では、私たちが普段使っている摂氏目盛は、どのようにして目盛の間隔が決められたのでしょうか。この目盛は、1742年スウェーデンの天文学者セルシウスによって考案されました。この目盛は、1気圧のもとで溶ける氷の温度(氷点)を0度、沸騰する水の温度(沸点)を100度として設定しました。しかし、この時の目盛は、現在の目盛と表示が反対で、沸点が0度、氷点が100度になっていました。その後、改良され、今の目盛のようになりました。 摂氏目盛と華氏目盛を使い、氷点や沸点を表すと、氷点摂氏0度は華氏32度、沸点摂氏100度は華氏212度になります。華氏目盛は、摂氏目盛に比べ、ずいぶん大きな値になります。そのため、摂氏目盛を使っている人が、華氏目盛を使っている国へ行くと、驚くことになるのです。 ところでなぜ、華氏・摂氏と書くのでしょうか。これは中国の表記で、ファーレンハイトを華倫海、セルシウスを摂爾修と書いたことから来ています。また、単位も、それぞれの名前の頭文字からきています。 普段なにげなく使っている温度ですが、この温度の決め方一つにも、多くの人たちの成功や失敗などの努力の積み重ねがあり、この努力が現在の生活を支えているのですね。 |