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江波山気象館 メールマガジン
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2013年 7月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
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夏野菜
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 「瓜売りが瓜売りに来て瓜売り残し、売り売り帰る瓜売りの声」早口言葉にこのようなものがあります。声に出して読んでみると、なるほど舌を噛んでしまいそうです。 ウリ科の作物として有名なものには、瓜の他にキュウリやメロン、スイカ、カボチャ、苦瓜などがあります。いずれも夏に旬を迎える夏野菜として知られているものです。種類によって差はありますが、ウリ科の野菜は温暖な環境を好みます。そのため、多くは春から初夏にかけて種まきをおこない、夏に収穫を迎えます。
 暑さに負けない作物には、夏にも十分に日光を浴びられるという利点があります。夏は日照時間が長いですから、たくさん光合成することができ、夏野菜はぐんぐん成長します。また、日の光の強さは太陽からの距離と角度で変わります。空高く太陽が登る夏には太陽までの距離が近くなるため、光の力が強くなります。
 光合成には、植物は二酸化炭素を使い酸素を放出します。光合成が活発な夏には、私たちが二酸化炭素を放出するよりも光合成で吸収する量の方が多い為、空気中の二酸化炭素は減っていきます。反対に、冬には光合成活動が緩慢になるため、二酸化炭素が放出される量は増加します。二酸化炭素量が増加している昨今ですが、このように減ったり増えたりを繰り返して、全体的には徐々に増加してきているのです。
 さて、強い日の光を浴びることで成長した夏野菜は、それぞれのうまみがあり、さらには様々な効果も持っています。例えばスイカの果肉成分は約95%が水分ですので、夏の暑い日に水分を補給する手助けをしてくれます。また、ウリ科以外の夏野菜でも、トマトやピーマンなど、ブドウ糖やビタミン、カリウムなどを含む作物も多いです。そのため、夏野菜は夏の炎暑で疲れた身体を癒すのに効果があります。
 瓜売りも思わずバテてしまいそうな暑さが続きますが、夏野菜の力を借りてこの夏を乗り切りましょう。