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2016年 11月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
広島市江波山気象館から 気象に関するさまざまな情報をお届けします。 |
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気象警報・注意報の発表基準 |
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気象警報や注意報などにはそれぞれ基準が設けられています。地域によって基準は異なり、過去に災害が起こった時の気象状況と災害との関係を調査し、決められています。地形や地盤、交通事情などさまざまな要因で、災害の起こりやすい地域もあれば起こりにくい地域もあるためです。 これから冬を迎えるにあたり、大雪警報と注意報を例に紹介していきます。11月17日に関 東地方および東海地方などのあまり雪が降らない地域(小雪地)における大雪警報と注意 報の基準が見直され、変更されました。平成25年及び26年の大雪によって、人的被害や停 電、建物の損壊など、さまざまな影響があったためです。特に、鉄道の運休、航空の欠航、 道路の積雪による車両の立ち往生など、交通障害が長い期間広範囲に発生したことを踏ま え、道路交通への影響をこれまで以上に重視した見直しとなっています。 大雪警報・注意報は一定の時間の間にどれぐらいの雪が降ったか、その深さで基準を設 けています。今回の大雪警報の見直しではどのように変わったのか東京23区を例に挙げて みます。23区(西部・東部とも)大雪注意報・警報の基準は、以前はそれぞれ24時間降雪の 深さ5cm・20cmだったのに対し、新しい基準では12時間降雪の深さが5cm・10cmとなってい ます。この見直しにより、早いタイミングでの大雪警報の発表が可能となります。11月24日に は東京都心では11月として観測史上初の積雪となりましたが、積雪の深さは0cm(積雪の深 さの最小単位は1cm)だったため、警報・注意報は発表されませんでした。 広島の大雪注意報・警報の基準はどのようになっているでしょうか。広島市では平地と山 地でそれぞれ基準が異なります。いずれも24時間の降雪の深さで決められており、大雪注意 報は、平地の場合10cmなのに対し、山地の場合は25cmです。大雪警報は平地では30cmに 対し、山地では60cmです。雪が降りやすく慣れている山地と、少しの雪でも交通が混乱したり しやすい平地とでは基準に差があります。 では、雪がよく降る地域ではどのような基準を設けられているのでしょうか。北海道旭川市 では、いずれも12時間の降雪の深さで大雪注意報は25cm、大雪警報は40cmとなっていま す。一方、あまり雪が降らない鹿児島県鹿児島市の平地では、いずれも24時間の降雪の深 さで大雪注意報は5cm、大雪警報は20cmで発表されます。積雪の多い地域、少ない地域、 平野部、山間部など、各地域の地形などの要因が考慮されていることがわかりますね。 大雪注意報・警報に限らず、気象警報などはテレビのほか、気象庁のホームページや国 土交通省防災情報提供センターのサイトなどで詳細を確認することができます。広島県で は、広 島県防災webで警報・注意報が確認できる他、交通情報やライフラインについての情報も掲 載されています。広島市では防災情報メールが配信されており、登録することで避難勧告な どの緊急で重要な防災情報が配信されます。気象状況が変化するとともに情報は更新され ていきますので、いざというときに最新の情報を利用できるよう、 確認してみてください。 気象庁HP 気象警報・注意報 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/warning.html 広島県防災web http://www.bousai.pref.hiroshima.jp/hdis/ 広島市 防災情報メール http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/genre/1315965647020/index.html |