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2017年 5月号 |
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ |
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2017年ゴールデンウィークの気温の日較差 |
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今年のゴールデンウィークは全国的に晴れ、朝の冷え込みから一転して昼間には気温が大きく上昇した地域が多数ありました。半袖で街中を歩く人も見受けられ、急に夏がやってきたかのようでした。 そこで、今回は各地の最高・最低気温の観測データから、ゴールデンウィーク期間(4月29日〜5月5日)の一日の気温差(日較差)を調べてみました。 まず、広島県ではどうだったか、広島県内にある19地点のアメダスの観測データを調べてみました。広島県内で最も日較差が大きかったのは、加計の4月30日の観測です。最低気温は4.3℃と3月中旬並みの冷え込みとなったものの、最高気温は29.2℃の夏日となり、その日較差は24.9℃でした。加計の4月30日の平年値を見ると、最低気温平年値は7.9℃、最高気温平年値は22.2℃なので、明け方は寒く、日中は平年よりかなり暖かくなったことが分かります。この日は加計以外の観測地点でも、高野では日較差24.8℃、大朝と庄原では日較差24.6℃と差が大きくなりました。沿岸部の広島では日較差16.9℃、呉では日較差12.7℃だったため、特に内陸で標高の高い地域では気温差が大きい一日だったことが分かります。 全国では、北海道釧路市の中徹別(なかてしべつ)で5月3日になんと30.2℃もの日較差が生じました。最低気温は-1.8℃、最高気温は28.4℃です。中徹別の5月3日の最低気温平年値は0.3℃、最高気温平年値は14.5℃のため、明け方は平年より2.1℃冷え、日中は平年よりも13.9℃も暖まったことになります。 日較差が大きくなる原因はいくつかあります。まず、晴れている場合です。日中晴れていると、太陽からの日射によって地面が暖まり、気温が上昇します。一方、夜間に晴れて雲がないと、暖まった地面や大気から熱が逃げやすくなり、気温が下がりやすくなります。 また、沿岸部よりも内陸部の方が日較差は大きくなりやすいです。沿岸部は日中海風が入ってくることで気温が上がりにくくなるため、海風の影響を受けない内陸部の方が気温が上がりやすく、日較差が大きくなります。 一日の気温差が大きいと、体調を崩しやすくなるかもしれません。この時期、天気予報を見るときには最高気温だけでなく最低気温にも着目してみてくださいね。 |