お天気Q&A
気象観測はどんな器械(きかい)を使って行っているの?
気象観測には、いろいろな器械(きかい)や装置(そうち)が使われています。
今回は江波山気象館で行っている地上気象観測で使っている器械を紹介します。

気象観測に使う器械(きかい)を気象測器(きしょうそっき)といいます。
●気温と湿度の観測(温湿度計)

気象館の西側にある芝生の広場で
観測しています。銀色の筒(つつ)の
中にまわりの空気を吸いこんで、中に
あるセンサーで温度や湿度を測ります。
●降水量(雨量)の観測(雨量計)

気象館の一階の屋根の上で観測し
ています。「転倒ます型雨量計」といっ
て0.5ミリごとに降った雨を計ることが
できるしくみになっています。
雨量計のしくみ
をみてみよう
(アニメーション)
●風向・風速の観測(風向風速計)

気象館の屋上にある観測塔の上にと
りつけた「風車型風向風速計」で観測
しています。風の吹いていくる方向に
プロペラが向き、プロペラの回転した回
数から風速がわかるしくみになってい
ます。
●気圧の観測(気圧計)

気象館の気象観測室の中にあります。
真空(しんくう)にした容器(これを空盒
(くうごう)といいます)が気圧の変化で
ふくらんだり、ちぢんだりするのを電気の
信号に変えて気圧を調べます。
●日照時間の観測(日照計)
(にっしょうじかん)=太陽の照っていた時間

気象館の屋上にある観測塔の上にと
りつけた「バイメタル式日照計」で観測
しています。バイメタルとはあたためら
れたときに膨張(ぼうちょう)する(ふくらむ)
割合がちがう2種類の金属(きんぞく)を
はり合わせたもので、あたたまると、かた方
にそり返ります。この性質を利用し、太陽の
光が当たってあたためられたバイメタルが
そり返ることで日照を調べます。
観測データを見てみよう